設立趣旨
一般財団法人長谷川福祉会設立趣意書
近年の我が国経済は、驚異的な発展を遂げ、国民のほとんどは、豊かさを感じながら、幸せな生活を送っております。しかし、一方では、身体に障害を持ったり、家庭環境に恵まれなかったりしたために、この豊かさと幸せに満ちた世の中でその恩恵を十分に享受できない方々がおられます。
こういった人々を援護するために、官民ともに様々な活動が行われております。しかし、他の先進諸国に比べると社会福祉の制度は、まだまだ整備されているとは言えず、人々の社会福祉に対する認識も十分とは言えません。
特に民間の社会福祉活動については、様々な問題が山積しております。事業活動に必要な施設の設置、改善、改修等に係る資金の不足、社会福祉活動に携わる人々及びこれらの人々の教育養成機関の不足などです。さらにほとんどの団体が、国や地方公共団体の補助金に頼って事業活動を行っている関係上、柔軟な資金配分ができず、本当に必要な活動に対して資金が十分に配分されているとは言えません。
私ども設立者は、私どもの創立した株式会社大真空の順調な社業のもとに充実した私生活を送らせていただけるにつれ、常々報恩の微志を社会に還元いたしたいものと考えてまいりました。これまでにも地域の社会福祉活動に対してささやかながら私財からの助成を続けてまいりましたが、地域の社会福祉活動に対する助成を私ども個人の行為として終わらせることなく、永続的な事業として定着させたいと考えております。
そこで、兵庫県内の社会福祉活動を行う団体並びに社会福祉活動に関する調査及び研究を行うものに対して支援を行うことにより、社会福祉の充実に寄与することを目的として、一般財団法人長谷川福祉会を設立しようとするものであります。
平成4年2月5日
一般財団法人 長谷川福祉会
設立者代表 長谷川一男